毎年恒例になっている、磐梯吾妻スカイラインへの紅葉狩りに行きました。初めて出かけたのは 2003 年のことで、ふもとの福島市の落葉樹がきれいに色づいたころに登りました。山頂のほうがずっと紅葉が早いという事を知らなかったので、残念ながらすっかり「枯れ木のにぎわい」になっていましたが。
スカイラインを登りきった場所には浄土平と呼ばれる平地があって、そこには駐車場と登山道入り口、観光ショップ、それから浄土平ビジターセンターという施設が建っています。センターの資料のおかげでスカイラインの紅葉狩りの時期は 10 月上旬~中旬が良いということがわかり、毎年その時期に行くようにしています。
一番紅葉が美しかったのは、2 年前の 2006 年でした。その時は登り始めたのが昼過ぎで、急いで登らないとあっけにとられてろくに写真も撮れないほどでした。その年も 10 月 15 日に登ったのですが、今年は紅葉が早めだったようで、見頃は少しすぎたかな、という感じがしました。肝心な場所で天気がさえなかったことも原因ではありますが。
例年はスカイラインを福島市側から登って、福島市側に降りるのですが、今年は数年ぶりに猪苗代側に降りました。実はこの日は 9 月 21 日に開通した甲子トンネルを通ってみようという計画もあったためです。前回猪苗代側に降りたのは、2004 年のことでした。4 年ぶりに降りてみたら、吾妻八景の案内板がきれいに整備しなおされていました。
荒れ放題のドライブイン土湯を通って、猪苗代町・会津若松市を抜けて、下郷町側から西郷町へむけて甲子道路を走りはじめました。今まで彼女を下郷まで送った後に土浦まで帰ろうとすると、50~100 km 程度の迂回コースを走らねばなりませんでした。まだ昔ながらの山道も一部残っているのですが、それも現在工事中とのこと。これで土浦と下郷がぐっと近くなります。
甲子道路の事業開始は昭和 50 年のことでしたが、事業は遅々として進まず、地元出身の彼女などは甲子道路の事を「下郷町のサグラダ・ファミリア」だと思っていたそうです。この事業に着手したころ 20 歳だった方も、今では 53 歳。甲子道路を走っていると、建設途中に地滑りが原因で放棄された未使用の廃道(!)が見え、ちょっと不気味な場所があります。そんな話、他では聞いたことがありません。地元業者が設計図を理解できずに橋を間違えて作ってしまって、一年かけて作りなおしたという間抜けな事故?もあったようですが、とにかく難工事の連続だったようです。本当にお疲れ様でした。前述のとおり、私にとってはなくてはならない道路になりそうです。ありがたく使わせていただきます。
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