今度の週末に新教研もぎテストがありますが、その出題範囲の学習がまだ終わっていない学校が何校かあります。この日僕がお勉強を教えていた中学生も授業が遅れている学校に通っているため、僕が試験範囲を一から教えることになりました。
その子は県内有数の進学校を受験する予定の優秀な子で、幸いあらかじめ進研ゼミを一通り学習してきてくれていました。しかし進研ゼミといえどもその役割は授業の予習復習であり、やはり中学生の独学ですべてを理解するのは難しいものです。一通り教科書を一緒に読み解くことにしました。
この日学習したのは、地球と宇宙という単元でした。地球が自転や公転をしていること、そのために星たちは日周運動をしているように見えることなどを学習する単元です。120 分ですべてを伝えるのは簡単なことではありませんが、こんな時に一番役に立つのは間違いなく教科書です。
最近はどうも教科書を使わない先生が多いようです。どういう意図で教科書を使わないのか存じませんが、僕の知る限り理解の足りない子に最も効くのは、教科書の音読と解説です。教科書は非常によく作りこまれており、たいていの教材よりも良質です。問いの解答が用意されていないので、独学の役には立ちませんが、近くに教科書を理解している大人が控えていれば、これほど強力なものはありません。
なんだか教科書信者のように思われるかもしれませんが、もっと子供と一緒に教科書を読んで理解する時間を作っていただきたく願います。一冊の書物から知識を得るのは生涯続く大切な営みで、僕らは子供たちにその入口を案内する役目があると思うのです。
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