昼過ぎに、僕の自動車保険会社から電話がかかってきました。結局どこの工場で修理することになったかを確認するための電話でした。福島トヨタのテクノセンターから 75,000 円程度との見積もりを得ている旨を伝えると、さっそく向こうの運転手（C さん）に連絡するとのことでした。
10 分もしないうちに、保険会社から電話がかかってきました。
「もしもし、保険会社の Y ですが。C さんが修理金額のことで疑問があるとおっしゃっています。これから工藤さんの所に C さんから電話があるかとおもいます。」
なんでも、運転手の C さんは取り調べに来た警察に「傷は大変浅く、コンパウンドで磨けば落ちるようなものだ」と言われていたんだそうです。板金塗装なんてとんでもない、という事だったのでしょうか。さらに保険会社の Y さん。
「工藤さんは通常の工場で常識的な見積もりをお願いして、この金額の回答を得ています。金額に不満があるようであれば、直接工場とお話されるよう、回答なさるのがよろしいかと思います。」
とのことでした。なんでも現在の解決コースでは、保険会社には代理権がないそうです。ですので、僕が直接解答しなければならないようです。なんてわずらわしい！
いったいどういう調子で向こうは迫ってくるのでしょうか。激怒してかけてくるのか、念のため確認ぐらいの気持ちでかけてくるのか、いやいやそういう用件でかけてくるのだから、少なからず値切られるか文句をいわれるかに決まっています。
面倒なことになったな、と思いつつ小一時間待ちましたが、待てども待てども電話は来ませんでした。いてもたってもいられないので母親に電話をしたり、彼女と電話をしたりしましたが、どうにも落ち着きません。さっさとかけてくればいいのに。
気になって気になって仕事が手につかず、僕もだんだん頭にきましたので、こちらから電話をかけることにしました。すぐに本人が出ました。
「修理代でおっしゃりたい事がおありだと保険会社から伺いましたが。」
「うん、あの、そのね、警察が傷は浅いから、コンパウンドですぐに…」
「警察は警察です。僕は板金塗装のプロに見せて、この傷は板金以外にあり得ないとご回答をいただいています。そもそも、どこで修理するか、いつ修理するか等々全部私が自分で調べて話を進めなければならない状況です。本来なら日当や慰謝料を請求したいぐらいです。それらを請求されないだけ良かったと思っていただけませんか。」
「あ、そ。じゃあ、直しちゃって、ね。」
本当はこの C さんという方の会社や役職を全部公開してやりたいぐらいなのですが、この方もこの方自身のお客さんに頼まれてしかたなく運転して、それでぶつけてしまったという運の悪い方なので、控えたいと思います。僕の駐車場に間違えて車を駐車した人にも相当問題があるため、これまた公開してやりたい気もしますが、その方は福島県内でそれなりに人気のある方なので、へたに公開したら僕が逆に叩かれそうです。
こういうときってやりきれませんね。あーあ。
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