福島市にあるジャズカフェ・ミンガスの 30 周年記念ライブの第 1 弾として開催された、辛島文雄トリオのライブに行ってきました。トリオのメンバーは小松伸之さん(ds)、川村竜さん(bs)、そして辛島文雄さん(pf)。このトリオは、現在夏ツアーの最中で、トリオの側から見ればツアーの福島公演ということになります。
ライブはサム・ジョーンズの “Unit 7” で始まりました。やや早めのテンポでスタートし、キレの良さが際立った演奏でした。辛島文雄さんの最新アルバム “MOON RIVER~Solo Standards” が、その名の通りスタンダードを集めたものになっているためか、この日の演奏はほぼ全曲スタンダードでした。一曲だけ “Once We Loved” という、辛島文雄さんのオリジナル曲もありました 😉 。
全体的に耳に心地よい、安定して楽しい演奏が続きました。以前、福島で比較的前衛的なジャズのライブがあったときに、お客さんの半分近くが「ポカ~ン」としてしまっていたことがありましたが、辛島さんはそんな福島の客層をきちんととらえていらっしゃったようです。僕個人としてはアバンギャルドな演奏が大好きなのですが 😉 。
ベースの川村さんは、僕より年が若いのに演奏に安定感があって、ベースに本来の良さを発揮させて迫ってくるような演奏でした。ドラムの小松さんも僕と同じぐらいの年なのですが、手数が豊富なうえに、起伏に富んだ小気味よい演奏をされる方でした。お二人とも素晴らしいプレイヤーでした 🙂 。
演奏終了後にサイン・記念撮影ともに快く引き受けてくださったトリオの皆さん。一緒に打ち上げにも参加してきました。ジャズの話はもちろんのこと、辛島さんのゴルフの話、高校時代の話、ハービー・ハンコックの話等々、いろいろと伺ってきました。
最後に、僕が作曲活動をしていると告白したところ、辛島さんから頂くことができたアドバイスをまとめさせていただきます。僕みたいな人間にもいろいろ教えて下さって、感謝しております。深く心に刻んで、これからも活動していきたいと思います。
「(僕が名刺を忘れたことについて、どんな機会でも仕事を得るチャンスがあるかもしれないと予想して行動するのは)別にあさましいことじゃないんだよ?自分が生きていくってことに対してものすごくポジティブな考え方だから。」「ヘンに自分はアーティストだとか、芸術家とか、思ってるヤツがいっぱいいる!どんなに素晴らしい作品を作ったって、それが社会に認められなかったらどうすんだよ?」「でもね、人生はね、錯覚なんだよ。」「できるって錯覚でいいから、自信は持たなきゃだめだよ。」
本当にありがとうございました。
「おい、工藤!儲かったらおれの口座に振り込んどけよ!口座は S 木に聞けば分かるから!」
はい、わかりました。…って、えええ(笑)。
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