先日書いたとおり、僕の PC がフリーズしてしまう問題は Norton 360 3.0 が原因だったと、最終的にはわかったのですが、原因が断定される前には PC の熱暴走も疑いました。何しろマウスのカーソルすら動かなくなるほどのフリーズぶりでしたので、それもありえない話ではないと思いました。
バックアップを始めたところ、ハードディスクへのアクセスが激しくなって、その後フリーズが頻発するようになったわけですから、SATA を制御しているサウスブリッジ(SB750)の熱暴走が疑われました。ヒートシンクにつなげた温度計は約 60 ℃ を示しました。暴走するほどのものではなさそうなのですが、十分熱いので念のため冷やしてやることにしました。
ところがサウスブリッジのチップセットのヒートシンクと PCI Express ボードとの隙間が 5mm ぐらいしかありません。おまけに一辺が 2.5 cm ほどしかなく、そんなに薄くて小さなファンは売られていませんし、かといって大型のヒートシンクと交換すれば PCI Express ボードと干渉してしまいます。
そこで目についたのがこの Antec の Spot Cool という商品でした。スポットライト等にみられるような金属製のアーム部分は、グニャグニャと曲げると好きなポジションで固まってくれる…というのは実は半分嘘っぱちで、実際には重力にさからった方向に曲げるとヘナヘナと下に落ちてしまうのですが(笑)、周囲の部品に縛り付けたり、うまく重力に逆らわない方向に設置したりすれば、きちんと役目を果たしてくれます。
冷やした状態でのサウスブリッジの温度は約 35 ℃、これなら熱暴走の心配はありません。おまけに、少し離れたところから大型のファンで空気をあててくれるおかげで、ノースブリッジ(70 ℃→45 ℃)、ビデオカード(60 ℃→ 35 ℃)などなど、周辺の部品も大変よく冷えています。アームの頼りなさには苦笑がもれましたが、思わぬ副作用のおかげで僕からの総合評価は大変よくなっています。
それでも PC のフリーズが治らなかったので、いよいよ Norton 360 3.0 の単独犯であると断定されたわけだったのでした 😉 。
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