ダイナミックレンジ優先モード

高感度・低ノイズ優先モード
高感度・低ノイズ優先モード。袋の光っている部分が白とびしています。
ダイナミックレンジ優先モード
ダイナミックレンジ優先モード。光っている部分が白とびしていません。チジミの袋の文字も読めます。

携帯電話やコンパクトカメラで撮影した写真には、かなりの高確率で白とびしてしまっている写真が混ざります。白とびとは、写真内の明るい部分が、カメラの認識できる限界を超えてしまった結果、真っ白に写ってしまうことをいいます。FinePix F200EXR のダイナミックレンジ優先モードは、瞬間的に露出のことなる映像を 2 枚撮影して、合成します。これによって、白とびを高度に抑えてくれます。最近は特定の状況を除いて、ほとんどの写真をこのモードで撮影しています。暗いところで撮影する場合でも、金属やアクリルなどのように光を反射するものや、発光している光源が写真に入るような場合には、やはりダイナミックレンジ優先モードが優れています。

もちろん、デメリットもあります。

  • 2 枚の写真を合成するため、手ぶれが発生しやすくなります → 三脚が欲しいです。
  • 解像度は 600 万画素に制限されます → 600 万画素でも通常は十分です。メモ代わりに印刷物を撮影するなら高解像度優先モードへ。
  • フラッシュを使用できません → フラッシュを使用しなければならないような状況なら、高感度・低ノイズ優先モードにします。
  • ISO が 200 よりも小さくならないため、あまりにも眩しすぎる朝日の撮影などには向きません → 眩しすぎる場合は EXR オートにします。手動では設定できない裏モード?になります。
  • おそらく、激しく動き回る被写体を撮影するのにも向いていません → そういう場合も EXR オートが良いと思います。

しかし、これらのデメリットを補って余りあるほど、このモードで撮影された写真は優れています。良い写真を撮るために、努力と忍耐が必要になってくるという点で、上級者向けのモードとも言えるのかもしれません

EXR オートに設定しただけでは、ダイナミックレンジ優先モードの真価は発揮されません。オートの設定だと、ダイナミックレンジが 400% までしか拡張されないためです。以下の手順で 800% に設定します。

  1. モードダイヤルを EXR に合わせたあと、MENU ボタンを押して撮影メニューを表示します。
  2. 撮影モードを選択して OK を押します。
  3. ダイナミックレンジ優先を選択して OK を押します。
  4. F ボタンを押して F モードメニューを開きます。
  5. ダイナミックレンジを選択して OK を押します。
  6. 800% を選択して OK を押します。

普段はこの設定にして持ち歩くことをおすすめします。


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