上映中止がたびたびおこっている同映画を観てきました。幸い福島市では特別目立った妨害活動はなかったらしく(公開初日にはパトカーが待機していましたが)、安定して上映が続いていましたので、予定通り観に行くことができました。
映像や音声のクオリティに難があるシーンや、冗長だと思われるシーンが何箇所かありましたが、それがまたドキュメンタリーらしい風合いを強めていました。大学時代の恩師(K 先生)と僕の彼女と 3 人で観にいきましたが、皆さんカメラ酔いされたようです。
靖国神社の方が話をするシーンがほとんどなかったのが残念でしたが、靖国神社に関わるいろいろな立場の人のインタビューや発言が収録されていて、興味ぶかい内容でした。少なくとも、終戦記念日の靖国神社の様子はある程度わかりました。
靖国神社の問題は、靖国神社が宗教団体だから発生している、というような単純な問題ではありません。慰霊と顕彰、宗教と行政、そして日本の伝統とその誤解、いろいろなものが混ざって混乱を生んでいます。解決は簡単ではありません。
「靖国派も反靖国派も、平和を願うという点では一致している場合が多い」とは、一緒に観にいった K 先生のお話。議論をするなら「靖国神社」のみに執着せず、もっと大きな視点で戦争を振り返ることが必要だと思います。この映画は、そのきっかけになりうる部分を含んでいると思いました。
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