この日は先日退職された Y さんの送別会でした。基本的にお客さんと 1 対 1 で接するお仕事ですので、職場の皆さんとはほとんど面識がないのですが、さすがはしゃべる事がお商売のこの仕事、皆さん大変盛り上がって楽しかったです。
実はこの日、この会に参加する前に、A 社に勤める知り合いの営業マンとお話したのですが…
「これから高速道路で福島から白河まで。その間、営業電話 3 本とクレーム処理 2 件ですよ。今日は自分ひとりしかいないですからね、車で移動中も基本的に携帯電話が鳴りっぱなしなんですよ。前任者が営業中に交通事故を起こした理由がよくわかりました。」
「このあいだ、クレーム対応の最中に本部から電話があって。さすがに切れなくて、後で本部にかけ直したら、監視カメラで見てたぞ、おしゃべりに夢中で俺の電話無視しやがったな、って怒鳴られて。」
この A 社、低価格路線を重視するために、徹底的に人件費の抑制を図っているようです。例えば、月末の報告も A 社ではインターネットで申請するだけで終わります。しかし人間、素敵な人とのふれあいはうれしく楽しいものです。
「工藤先生、月末報告のハンコはこことここね。それから、こっちは一枚ずつもっていってね。あ、先生おまんじゅう食べる?そこで買ったんだけど、これおいしいのよね~ぜひどうぞ。そうそう、コーヒー持ってくるから。先生はお砂糖入れるよね?」
人件費削減で支出は削られますが、その分士気が下がるだけでなく、数値化しづらい新たなコストを生んでいる場合さえあるように思われます。もちろん Y さんは特別素敵な方だとは思いますが、今後もできる限り Y さんのようなスタッフを確保し続けてもらいたいと願っています。
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