僕は車の傷を気にするタチです。機会があったら僕の研磨剤コレクションをお見せしますが、ついた傷もあの手この手で落としたくなるし、それはそれで楽しいのです。しかしできれば傷はつかないに越したことはありません。さびたら洒落になりません。
そういうわけなので、ひとりで買い物に行く時には、なるべく照明の光がよく当たり、かつ人通りの少ない区画を狙って停めます。そんなにあちこちのお店に行くわけではないですから、最近ではお店に入ると無意識にいつもの場所に停めるようになりました。
そんな僕が、とあるお店の駐車場で、いつも見かける青いセダンがあります。運転席にはきれいにアイロンのかかった白いシャツを着た、きちんとセットされた銀髪の初老の紳士が一人。テレビを見つつ、おそらく膝の上にあるのであろうお弁当を食べています。
帰宅拒否症候群かな、と思いました。バブル崩壊後急増した、家庭の妻の厳しい視線に耐えられずうつになってしまい、やがて帰宅を拒むようになる、というものです。こんなに毎日、決まって駐車場のはずれでお弁当を食べているなんてちょっとおかしい。
関谷透さんの『帰宅拒否』(PHP 研究所、1999 年)によれば、帰宅拒否を招く妻の言動には以下のようなものがあるそうです。
- 会話がないか、あるいは夫の発言を妻が無視している
- 小遣いを制限したり、使い道に対してチェックをする
- 妻が健康管理にうるさい
- 家庭内での夫の居場所を限定する
- 妻が休日の過ごし方を決める
- 夫の交友関係に口を出す
- 妻が出世や収入にうるさい
- 役職や収入面で、夫を同期の知人などと比較する
- 子供の性格や成績の問題を夫のせいにする
- 夫側の親戚に対する不満をいう
- 子供に夫の悪口をいう
- 給料の使い道は妻が実権を握っている
自分の家族のことを思い起こしてみると、私の母親が行っていたのは「役職や収入面で、夫を同期の知人などと比較する」と「子供に夫の悪口をいう」ぐらいのもので、同世代のなかでは比較的つつましい妻だったのかな、と感じます。
「最近の若い人は、夫に出世だ給料だなんてことは言わないからね。一緒にいてほしいとか、そういうことの方が優先していて。うちのお父さん?いやあお母さんは結婚する相手をまちがえちゃったかねぇ(笑)」
「そうねえ、お母さんはお父さんなんかと一緒にいるより、一人で気ままに旅行でもしたいけどねぇ(笑)」
母親がよく言っているセリフです。僕の家族は、ちょっと力の抜けた、案外いい家族だったかもしれません。僕の仕事に関しても、
「もう、あきらめるしかないじゃない?さっさと一発当てちゃってちょうだい♪」
こりゃあ、お盆もうかつに実家で車の傷磨きなんぞやってられませんね 😳 。
※ この日、2008-08-07 の 76 セッションを超える、一日 104 セッションを記録し、最高記録を更新いたしました。ご訪問まことにありがとうございます。
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