※ この記事は訂正があります(2007/6/28 15:38)。
僕の読んでいる英語の楽曲解説に出てきた “idea” の意味がわからなかった件ですが、結局今回の場合は idea = motif(動機)だろうという結論が出ました。
最初は『プログレッシブ英和中辞典』で引いたのですが、そこでの訳語は:
1. 主題 2. 楽句 3. 音形 4. 楽想
『プログレッシブ英和中辞典』 小学館より
1. だと、その文献の “thematic idea” という部分が「主題の主題」となってしまうので、1. は却下。しかし 2~4 のどれを当てはめればいいのか…。次に調べた『英辞郎』には 1. の意味しか載っていませんでした。仕方がないので県立図書館に行って『ジーニアス英和大辞典』を引いたところ:
1. テーマ 2. モチーフ
『ジーニアス英和大辞典』 大修館書店より
おお、まさに。「モチーフ」をはめてやると訳も意味もしっくりくるようになりました。さすがジーニアス。僕も大辞典買わないと。
ちなみに、他の辞典ではこんな訳がありました:
(楽想)作曲の際心に浮かんだテーマ(theme)[楽句(phrase)、音形(figure)など]。
『新英和大辞典 第 6 版』 研究社a musical figure or theme
Webster’s Third New International Dictionary, G. & C. Merriam Co.
どうやら「音形」とか「楽句」という訳もありそうですね。 ただ、今回は比較的長め(数小節)のフレーズをさしているようなので、「音形」はだめ。「動機」か「楽句」かで言えば、文脈からは「動機」かな、という具合でした。
さらに加えて、『ニューグローブ世界音楽大事典』(講談社)、『音楽大事典』(平凡社)も調べましたが、なんと “idea” という項目は索引を調べてもありませんでした。かなりマイナーな用法だったようです。google で検索してみると:
“thematic idea” … 約 15,000 件
“thematic motif” … 710 件
“thematic figure” … 409 件
という結果でしたが…。”thematic idea” は音楽以外の用法が多いのでしょうか。
コメントを残す