宮崎駿監督の最新作。正直なところ、今の子供には理解できない設定が多かったかな?と思いました。プロパンガスの話はまだしも、停電なんて現代では珍しいですし、モールス信号の仕組みも理解できないと思いますし、そもそも主人公の男の子も結構ませているんです。
夏休みで子供連れの家族が多かったのですが、上映後大人ばかりが感動していて、子供たちが「ぽかーん」としていたのが印象的でした。何かのニュースで「宮崎駿監督のファンとその子供たちが映画館に詰めかけました」とありましたが、然りと思いました。
しかしそれだけに、宮崎駿監督の映画を観て育った僕たち(70 年代~80 年代生まれ)にはストライクゾーンの映画ではないでしょうか。主人公の母親が 5 歳の子供を保育園に預けて、その間老人ホームで働いているなんていう設定もよくできています。
正直なところ、理由の不明な展開が多く、突っ込みをいれたり文句をつけようと思えば、いくらでもつけられる映画です。しかし宮崎監督の一ファンとして、あまりこの映画は気張って観るのではなく、「ポニョかわい~」なんて思いながら気楽に観てもらいたいと思います。
主題歌が有名になっていますが、映画中の音楽もなかなか素晴らしいです。僕は特に海のテーマらしき曲がお気に入りでした。冒頭の歌は全く無名ですが、映画の導入としてはかなり良かったと思います。美術も、とにかく海の描写がすさまじい!波が生き物のよう、というか…まあ観てください。
僕はポニョが大好きになりました。
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