福島市には中心部付近に信夫山という、標高 275m の小高い山があります。熊野山、羽黒山、羽山の三山で構成されており、『となりのトトロ』の主題歌の『さんぽ』の作詞家いわく、あの歌詞のモデルとなったのはこの信夫山なのだそうです。
福島市内には国道 13 号、国道 4 号が並行して走っており、特に 13 号への合流地点の渋滞はかなり深刻です。信夫山の内部には車一台分の幅の道が周回していて、上手に使うと 30 分以上の時間短縮になることもあり、山のふもとに住む僕はよく利用しています。
この日も 4 号方面に用があったので、13 号をまたぐために信夫山に入りました。南側から北側へと抜ける道路は、左側に山肌、右側には福島市中心部の景色が広がる、気分のいい道路なのですが、少し走ると正面から一台の車が。
前述のとおり、一台分の道路幅しかありませんので、どちらかがバックして、すれ違える場所まで移動するしかありません。正面の車を運転しているのは初老の男性でしたが、どうもその方の様子が変です。しきりに左側を指さしています。
左後方を振り返ると、路肩に土砂崩れの跡があり、45 度くらいの傾斜の斜面ができています。どうやらそこにバックしろ、と言いたい様子。しかし、僕のかわいくも非力な Vitz では、到底登れる気がしない場所です。正面の方は RV っぽい具合でしたが…。
「さすがにそりゃあ無理です」というつもりで正面のドライバーに苦笑いを向けたあと、僕は一目散にバックし始めました。すると…
ドッ
という音とともに、木の葉が舞い降りてきました。ブレーキを踏み正面を振り返ると、先ほどの車が消えていました。いや、その斜面に突入していました。しかも、勢いあまって木にぶつかってるじゃないですか!
…これって僕が悪いのでしょうか?ドライバーの方は平気そうに見えましたし、「さあ行った、行った」というジェスチャーをしていましたから、僕も時間がなかったので、そのまま目的地へ急いだのですが…。
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