音声の圧縮方式には、昔から様々なものがありました。mp3 をはじめ、RealAudio、WMA、Vorbis、そして AAC(m4a)。新しい方式ほど音の再現性は高いのですが、汎用性が低くなります。最終的に僕が mp3 で圧縮し続けることを決断したのは、やはりその汎用性の高さが決め手となったためでした。
mp3 エンコーダーが初めて世間に公表されたのは、1994 年の七夕のことでした。そして僕が初めて mp3 をエンコードしたのは 1995 年のこと。エンコーダーは AudioGrabber、CD はたぶんトルヴェール・クヮルテットの『イノセント・ドールズ』だったと思います。
当時僕が持っていた IBM Aptiva 770 のハードディスクは 1.6GB しか容量がありませんでした。そこに mp3 を格納していったら、たちまち容量不足に陥ってしまいます。ですから当時は圧縮したデータをフロッピーディスクに入れたこともありました。隔世の感があります 🙂 。
これだけ進歩の速い情報技術の中にあって、mp3 が 10 年以上にわたって主力の座を保ち続けたということは驚異的なことだと思います。しかし iTunes が AAC を世に広めてはや数年、次第に身の回りには AAC 対応の機器が増えてきました。
それじゃあ AAC の実力とはどのぐらいのものなのか。今後の自分はどの圧縮方式を採用するべきなのか。Windows Mobile 機器が手に入り、あらゆるフォーマットをいつでもどこでも再生可能な今、Windows XP SP3 をインストールしなおしたこの機に、もう一度考え直す時期が来たのではないかと思うようになりました。
そういうわけで、この日は圧縮の出力結果の比較をし続けました。圧縮方式ごとに音の再現度が異なるメカニズムは何なのか、僕なりにいろいろ考察して比較してみました。そのうち、結果がまとまればレポートにまとめたいと思っています 😎 。
コメントを残す