今、声優さんの吹き込んだ音声を編集する作業をしています。台本にそってどんどん話が進みます。たくさんの声優さんが一か所に集まって録音したりするわけではなく、ひとつのスタジオに声優さんが一人だけ入って、台本を見ながら淡々と自分の担当パートの音声の吹き込みを続けます。こういう流れで吹き込んでいるにもかかわらず、完成状態では自然と他の声優さんの音声と会話しているように聞こえるわけですから、皆さんすばらしい技をお持ちです。
僕の仕事はセリフごとにファイルを区切ることと、口からでる粘膜のピチャピチャいう音や、痰のからんだような音をカットすることです。皆さん気を使ってはいらっしゃると思うのですが、どうしてもそういったノイズは混じってしまいます。お茶の間でそんな音が盛大に聞こえたら、気持ち悪いですよね 😉 。
公開前の作品の内容を、声優さんの音声から推測して楽しみながら、仕事をしています。自分がかかわった作品を観る機会があったら、ちょっとうれしいような、結末がある程度わかってつまらないような…すでに「えっそんなドンデン返しがっ」と思うようなセリフもありましたし 😉 。
特に面白いのはナレーターさんの音声です。話の展開の概略をどんどんしゃべってくれるので、「ああ、結局だめだったのか…かわいそうに」とか、作品の内容に思いを致すことができます。まったく、仕事がはかどりません 😉 。
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