IntelliMouse Explorer 3.0 がついにチャタリング

IntelliMouse Explorer 3.0。左が新品、右が使い込んだもの。どちらも復刻版ではなく、オリジナルの 3.0。
IntelliMouse Explorer 3.0。左が新品、右が使い込んだもの。どちらも復刻版ではなく、オリジナルの 3.0。

名古屋旅行から帰ってきて、何日かぶりに PC の電源を入れました。さっそくメールのチェックをしようと思って、PC の操作をしていると、マウスの挙動がどうも変です。シングルクリックが時折、ダブルクリックになってしまいます。

長時間電源を落としていた後に PC を起動すると、動作が不安定になることがたまにあります。今回もその症状が出たのだろうと高をくくっていたのですが、これがしばらく経って再起動してみても治りませんでした。マウスのドライバ(IntelliPoint)を再インストールしてもダメ、ついにチャタリング(故障の一種)を起こしたようです。

僕の使用しているマウスは、ちょうど 10 年ほど前に購入した、Microsoft の IntelliMouse Explorer です。光学式で 5 ボタンという基本仕様は当時としては最先端のもので、発売当初は店頭にほとんど在庫がない状況が続きました。価格設定は 10,000 円に近く、当時の家庭用のマウスとしてはかなり高額な商品でしたが、メーカー保証で 5 年間という破格の長期保証がついていたため、僕のような貧乏人にとっても魅力的でした。

実際に使ってみると、マウスのケーブルが非常に断線しやすいという不具合がありました。先ほどの長期保証のおかげで、そのたびにマウスは無料で新品と交換されました。しかしながら、交換期間中は古いマウスを使わざるを得なくなってしまいます。革新的な機構を備えたこのマウスを、たった一週間とはいえ使えない状況に僕は耐え切れず、結局もうひとつの IntelliMouse Explorer を購入してしまうのでした。

その後、保証交換された新品のマウスが返ってきますが、開封されることなく机の上にのせられることになります。そんな未開封の IntelliMouse Explorer を眺めているうちに、ムラムラともう一台の PC を組み上げたい衝動がわきあがり、ほどなくして僕の部屋には IntelliMouse Explorer が繋がれた 2 台の PC が設置される事になったのでした。

同様な調子でその後 IntelliMouse Explorer は 3 台にまで増え、最後の一台の保証期間が終わる 2005 年中旬ごろまでに、合計 5 回ほど新品と交換されることになりました。この間に IntelliMouse Explorer は生産が終了し、交換された新品として送られてくるマウスはいつしか IntelliMouse Explorer 3.0 という、最新版のものに切り替わりました。

この IntelliMouse Explorer 3.0 は、IntelliMouse Explorer での問題点にきちんと対策を施した、素晴らしいマウスでした。右手親指で操作する 2 つのボタンを、意図せずに押してしまう問題が解消されました。左右クリックのボタンにも、指を乗せているだけでクリックされてしまう問題があったのですが、感触がわずかに硬くなって解決されました。さらに、比較にならないほど断線しづらくなりました。

その IntelliMouse Explorer 3.0 も、長い年月と僕の酷使についに耐えきれなくなってしまったようです。このマウスを交換した(たしか)2003 年以来、実に 6 年目にして初めての故障。なんとタフなマウスだったことでしょう。しかも、故障の内容もチャタリングというかわいいもの。分解清掃をすれば治るかもしれません。チャタリングを論理的に回避するソフトウェアも出回っているので、今後も「予備役」として、棚の奥でその雄姿を輝かせていただくことにしましょう。

でもって、2 台目の IntelliMouse Explorer を保証交換した結果送られてきた IntelliMouse Explorer 3.0 が、今後僕のメイン・マウスとなります。ひょっとするとこのマウスも、先代同様 5~6 年働いてくれるのかもしれませんが、う~ん。せっかく新品のままここまでやってきた貴重なマウスでもありますし、これは大切にしまっておいて、そろそろ新しいマウスを購入しようかな?


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